探偵学園Q

「ほ、ほらカズマったら失礼だよ；」



すると、険悪になりかけていた空気を吹きとばすように、あたしと同い年くらいの男の子があたしに手をさしだした。



「僕キュウ。ユイと同じ14歳。よろしく」

「あ、俺も！俺キンタ。こんなかじゃ１番の年長者。よろしくな」



同時にだされた大小の手を片手ずつで握り締める。



「よろしく♪」



なんだかんだでカズマ以外のＱクラスﾒﾝﾊﾞｰとは仲良くなれそうだし。

あ、でもまださっきから興味なさそうに本読んでる男の子はどうなんだろ…


――ズキン



「……ッ」



とつぜん鳴り響く頭痛。



「どうしたのユイ？」



しかしその痛みは一瞬だけだった。




「え？な、なんでもない」



気のせい…かな？




「おーい。これ」



そのときあのムカつくメガネ帽子がディスクらしきものを見つけ、あたし達に声をかけた。

やっぱ……
一瞬だったし
気のせいだよね………