探偵学園Q
階段の途中で落ちそうになったあたしをささえてくれたのは、意外にも天草くんだった。

ってかこれって友達になるチャンスじゃない!?



「あ、ありがと」

「…べつに」

「ね、ねえ!あたしユイってよんで」



あたしが突然天草くんの腕をつかむと、天草くんはびっくりした様子であたしを見ると少しして無表情フェイスにもどった。



「あ、な…なんか図々しかった…かな;」

「………」



こうゆうときってなんて言えばいいの?
ごめん…でいいのかな。

友達いたことないからわかんないよ…。



「リュウでいい」

「え?」

「リュウってよんでくれていいから」



これって…
友達ってことだよね?



「うん…!!!!」



――ズキン

「……ッ」



また?
一瞬だけ頭に電流が流れたような感覚。

ただの疲労ならいいけど。
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