探偵学園Q
次の日、諸星警部から貸し出し許可を貰った押収されたビデオテープをQクラスでチェックしていた。

映画研究部の6人。




「小椋絵美菜、亀田純也、朝吹麻耶…事件の被害者はみんな映画研究部だったなんてなー」



意外な共通点に頭をひねる。




「でもこれで容疑者はしぼれてきたよ」

「え?ほんと?」

「浅い人間関係で計画的殺人が起こるのは…金銭絡み以外では考えられない。殺された朝吹さんが素直に部屋に






♪~♪~♪~...


「あ、ごめん。あたし」




リュウの華麗な推理中に、みごとそれを邪魔するかのようメールが入る。

ごめんと言うまでもなく、リュウの顔は不機嫌気味。

ごめんよリュウ;


笑って肩を叩こうとふとケータイに目をやり、メール画面を見た瞬間に背筋が凍った




「な…んで」




あの人達は、どこまでもあたしを追い詰めて、追い詰めて…二度と光に出さないつもりなんだろう。

なにが条件だ。




「……ユイ?どうしたの?」

「ごめん!あたしトイレ!」




慌ててケータイを握り締めたまま、部屋を跳びだす。

いつ撮られた?

チョーカーだけじゃなかった。
あたしはどこまでも監視されて……




「ユイ!」
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