満月の日は気を付けて!



「なぁ、卵焼きくれよ。」


「い、いいけど。
はい。」


箸であーんと近付けると、狼俄は首を振った。


「違う違う。
鈴が口にくわえて。」


「えっ?こう?」


と、くわえてみせると。


喰らうようなキスで、卵焼きも唇も奪い取られた。






< 42 / 48 >

この作品をシェア

pagetop