恋、涙 …



「何…やってんの?」



あの状態で冷静になれてたのは、今でも不思議だ。



「「……………」」



よりにもよって…
お前かよ?恭平─



葉月も…
本当何やってんだよ?



俺が見たのは…



他の男…それも、親友だと思ってた奴と彼女が愛し合っている所だった─



「一真……!」



この瞬間から、もう俺は2人に対して激しい憎悪を感じていた。



「…言い訳なんか聞きたくねぇよ。お前ら…もう勝手にしろ!!」



そんな言葉を吐き捨てた後、俺は後先考えずに家を飛び出した。



なんで…
こんなことに─



それから大学の友達の家に転がり込み、携帯にかかってくる全ての電話を無視した。



もう…いい。



一番身近な奴、しかも信じてた2人に裏切られた…



どん底だった。









< 102 / 293 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop