恋、涙 …
粋 side nozomi
横顔に…
悲しみを感じた。
杉田 一真先生。
私がマネージャーをしてる、男子バスケ部の顧問。
外見が格好良いから、杉田先生は女子生徒に超人気。
そんな先生でも…
笑顔を失う時がある。
これって私のせい?
「ごめんなさい…」
どうしていいかわからず、私は先生に謝った。
「篠原…お前は何も知らないんだよな。純粋…その言葉、お前にはよく似合うと思うよ。」
何も知らない??
「…この試合終わったら帰っていいって、みんなに伝えてくれ。じゃあな─」
「ちょっ…先生!?」
よくわからないけど、意味深な言葉を残し、杉田先生は体育館から出て行った。