恋、涙 …



もうすぐ冬休み。



今年中に先生の授業を受けるのは、もう10回もないな…



少し寂しいけど、部活があるから冬休み中も先生には会えると思う。



バスケ部のマネージャーになってよかったなぁ…と改めて感じながら、私は教室のドアを開けた。



「希、おはよう♪」



友達に挨拶されて、私も笑顔で挨拶を返す。



「今日も寒いね…」



「うん。だけど、私は冬って結構好きだよ。」



昔友達にそのことを言ったら、冬生まれだからじゃないの?って言われた。



ちなみに…
私はもうすぐ誕生日。



「ねぇ、佳奈【カナ】は冬生まれだから冬が好きっていうの、どう思う?」



「う〜ん…あんまり関係ないと思うけどな。そう言えば、希は誕生日クリスマスイヴだったよね?」



そう…
言う度にすごい!とか言われたりするんだけど─



「それで彼氏いたら楽しいと思うよ?希…可愛いんだから、早く彼氏作っちゃいなよ。誰かいないの?」



もう…
またそんな話に持ち込む。



佳奈は、隣のクラスでサッカー部の拓海【タクミ】くんと付き合ってるからって…








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