恋、涙 …
これ…先生のメガネ?
「…お前がメガネに縁ないって言うからつけてやった。どう?感想は。」
どうって…
「み、見えません…」
なんかクラクラする─
メガネってこんな物なんだ…
「お前…面白いな。あっ、もう外していいぞ。」
面白い…?
先生の衝撃発言に驚きながら、私はメガネを外した。
本当に言ったよね?
先生、面白いって…
「え、あ、あの…っ!」
「で…話は?」
さっきの行動と発言の意味を聞こうとしたのに、先生は話を戻した。
ついでに…
メガネも私の手から取った。
「え…っと、」
まだ目がぼんやりしてて、私は目を擦っていた。
ていうか、先生の方が私に話があるんじゃないの?
私を呼び出したのは、そういうことだと思ってたのに…
どうしよう?
「うっ、あぁ…えっと、」
「………?」
いつもと違うおかしな私を見てか、首を傾げる先生。
「やっぱ…無理です。」