恋、涙 …
言ってしまった─
俺はやっぱり、人にバレたら危険な物に手を出すのが好きなようだ。
でも…
今回は本気だ。
それは胸を張って言える。
「え……??」
「だから…」
これでも、自分から人に告白したのは初めてで…
結構緊張してるんだ。
「嘘…だぁ。」
「…ここで嘘付いたとして、俺に何の得があるって言うんだよ?」
「じゃあ…夢。」
「夢でもない…なんなら頬引っ張ってやろうか?」
「い、いいです…っ」
俺の言葉をいろんな理由をつけて否定していた篠原。
その度に俺がこれは嘘ではないことを言うと、何回か繰り返した後に、遂に言葉に詰まってしまった。
「返事は?」