恋、涙 …
第7章
変 side kazuma
まぁ…壊すと言っても、そう簡単にはいかない。
付き合うことになっても、俺たちが教師と生徒であることは変わらない。
周りには絶対言えないし、一緒にいる所を見られても大変なことになる。
それでも俺たちは、お互いの気持ちを優先させた。
やっぱり、好きだから─
「もうすぐ終業式だな。」
いつまでも緊張して無言のままではいけないし、俺は話を切り出した。
「そうですね。もう2学期も終わっちゃうんだ─」
篠原はそう言うと、少し寂しそうな顔をした。
「あっ!でも先生、終業式の2日後はクリスマスですよ♪私…イヴが誕生日なんです!!」
へぇ…イヴが誕生日─
「すごいな、なんか…何て言えばいいかわかんないんだけど、とにかく。」
「先生は誕生日いつですか?」
「俺?俺は…8月。」
篠原とは真逆だな。
夏と冬…