恋、涙 …
モテなくするには、他の女に興味がないと思わせることが一番だと俺は思った。
だから…あぁ言った。
「彼女って…、」
「お前だろ?」
俺がそう言うと、篠原は顔を真っ赤にして俯いた。
俺はそんな篠原の頭に手を伸ばし、そっと撫でた。
これからも色々問題は山積みで、苦労の連続になるかもしれない。
けど…
俺は篠原を選んだ。
誰かの言葉にあったな─
『大切な人は、意外と近くにいたりするもの』
今ならそれを…
信じていい気がする。
篠原は…
俺の闇を照らしてくれた、光のような存在だ。
どんな問題や苦労があろうと、俺はこの光を守っていきたいと思う。
「篠原…」
「…はい?」
「ずっと…俺の側にいて─」