恋、涙 …
突然私たちの会話に入ってきたのは、悠哉だった。
「杉田、彼女いんの!?」
「まぁ…一応。」
悠哉は、始めから先生のことを遊び人だと思ってたからね…
興味ありげに先生を見る悠哉に、私は少し申し訳ない気分になった。
言えないから…
本当のこと。
たとえ、ずっと一緒にいた幼なじみだとしても…
「どんな人?」
「中津…なんか嬉しそうだけど、気のせいか?」
「別に〜♪」
先生が言ってたこと…
悠哉は、私のことが好き─
もしそれが本当なら、悠哉が嬉しそうにしてるのも納得がいく気がする。
多分だけど、悠哉は私が先生のことを好きだって知ってると思う。
同時に、悠哉は先生の彼女なんて、絶対大人の人だと思い込んでる。
だから…
「へぇ〜、杉田に彼女か。羨ましいな…俺も彼女欲しい!!」