恋、涙 …
「希〜、先行くぞ?」
それからLHRをし、今日の授業は全て終わった。
明日に大掃除をして、明後日に終業式だ。
もうすぐイヴだ…
「…うん、後で行く。」
私が答えると、悠哉は教室を走って出て行った。
学校は午前中までになったけど、バスケ部は活動する。
みんな熱心だから…
私はと言うと、今日は部活には行きたくない気分。
後で行くと言ったけど…
「帰ろ…」
マネージャーなら1年生の子もいるし、大丈夫だろう…
悠哉には後で謝る。
それで…いいや。
暗い気分のまま校門を出て、少し歩いた後…
「あなたが…篠原 希さん、そうだよね?」
突然女の人の声がして、私は辺りを見渡した。
誰…?
「………っ!!」