恋、涙 …
カズがこの子に話したことは驚きだけど…
「…どうして?」
私は感じた。
この子の愛情を…
この子は、必死にカズのことを守ろうとしてる─
この私から。
悪魔のような…私から。
「理由なんてない。私はね、篠原さん。カズを取り戻したいの。」
理不尽。
卑怯、卑劣、残酷…
それくらい、今の自分がしてることがそのようなことだって、私は理解してる。
わかった上で…
私は行動しているの。
「先生は…モノじゃない!!」
「違う。私にとってはモノでしかないの。あなたには、理解出来ないだろうけど…」
純粋にカズのことが好きだった、あの頃の私はもう消え失せていなくなった。
でも…
カズは側に置いておきたい。
今の私はきっと、カズのことを人形くらいにしか思ってないのかもね…
「篠原!!!!」