恋、涙 …
涙で濡れた頬。
本当、泣き虫だよな…
「あ…篠原、今日何日?」
そう言えば…
大事な日があったのに─
「えっ…24日、です。」
うわ…最悪だ。
24日と言えば、学校はもう冬休みに入っているし…
それに今日はイヴで、篠原の誕生日でもあるって言うのに、俺は呑気に寝てた。
本当、最低だな…
「ごめん…篠原。俺、今日何も…用意、してない。」
予想外の出来事とは言え、誕生日プレゼントくらいは事前に用意出来たはず。
なのに…
何もしてやれなかった─
「いいです…そんなの。先生がいてくれれば、プレゼントなんていらないもん。」
篠原は、頬に触れていた俺の手をもう一度握ってこう言った。
「もう…1人にしないで─」