恋、涙 …
悠哉の言葉を聞いて、私は眠っている先生を見た。
そうだよね…
先生は絶対帰って来る。
信じて待たなきゃ─
その次の日…
先生は目を覚ました。
本当によかった─
しかも今日は私の17歳の誕生日。
正直こんな誕生日になるとは思ってなかったけど、先生が側にいてくれるならそれでいいんだ。
「もう…1人にしないで─」
私がそう言うと、先生は私の手を握り返してきた。
「あぁ…もう絶対しない。ごめんな………希。」
えっ…??
先生、さっき私を下の名前で呼ばなかった?
「あの…っ、」
「希、杉田!」
疑問に思って問い返そうとした時、悠哉が病室に帰って来た。
続けて悠哉の後ろから、お医者さんが現れた。