恋、涙 …
そうだよね…
「わかった。敬語…やめる。」
先生は…彼氏だもん。
『教師』のイメージの方がまだ強いけど、私の大好きな人だから…
他の人に言えない恋なら、せめて2人の時だけは普通の恋人らしく…ね?
「希……ッ!」
痛そうにしながらも、先生は体を起こして私を見た。
「まだ…言って、なかったよな。」
???
「誕生日…おめでとう。」
先生はそう言って、笑顔で私の頭を撫でた。
「プレゼント…退院したら、ちゃんと、買うから─」
「…そんな、」
いいのに…
「だから…今はこれだけ。」
「え…!?」
急に頭を引き寄せられ、先生の顔が目の前に。
「希、愛してる……」
先生はそう言って…
そっと、私にキスをした。