恋、涙 …
私は、自分の身に何が起こったのかわからなくて…
「どうした?」
余裕な顔をしてる先生を見ても、まだ実感が…
私…キス、されたの??
「あ、あの…っ!!」
「なに、もう一回?てか…敬語に、戻ってる。」
もう一回とか…!!
そんなこと言ってないよ…
「あ…もしかして、希…あれ、ファーストキスだったり、する?」
図星…
私、今まで彼氏なんて1人も作ったことないもん。
だから…
キスも初めてだった─
小さい頃、悠哉にファーストキスを奪われかけたことがあったんだけど…
私は『本当に好きになった人とするんだ』って、断った覚えがある。
「…うん、そう。」
事実だから…
私は素直に認めた。
「そっ…か。あ…っと、なんか…嬉しいな─」
えっ…嬉しい?
「それって…」
「いや…何て、言うの?ほら…誰でもさ、好きな人のファーストキスが自分だったら…嬉しい、だろ?」
そうなの…?