恋、涙 …
帰りたくない。
まだ…離れたくない。
私のこの行動は、そんな自分勝手な気持ちから来てるんだと思う。
出来るなら、今は先生とずっと一緒にいたい気分。
でも…
それは無理なわがまま─
「………」
離れるのが寂しいと思うのは、私も先生も同じなのかもしれない。
いや…
私の方が寂しいかもね。
先生に比べたら、私なんてまだまだ子供だから…
「来年は…誕生日、ちゃんと一緒に祝おうな。」
「…うん!!」
ほら…
これだけで元気になれる。
今日誕生日を迎えたばっかりなのに、もう来年の誕生日が楽しみで仕方ない。
「先生の……」
「え?」
「間違えた。来年は、……一真の誕生日も一緒だからね♪」