恋、涙 …
顧問が言うのも何だが、バスケ部は別に俺がいてもいなくても活動出来るはず…
俺が絶対必要なのは、試合の引率をするとかそんな時だけだろう。
なのに絶対来い?
「試合…あったか?」
「いや、普通の部活。試合は3学期入ってから。」
ますますわからない─
「はぁ…どうせ杉田、冬休みでも学校いるだろ?」
「多分…な。」
明日から行く予定だけど。
入院してたとは言え、仕事を放ったままだからな…
「とにかく来い。俺から言うことはそれだけ!!」
本当にそれだけだったようで…
中津はそう言い放つと、笑顔で手を振りながらどこかへ歩いて行った。
「なんだ…?あいつ。」
「さぁ…私も知らない。悠哉…何考えてるんだろ?」
大したことじゃないと思うから、安心していい。
希に言われ、俺は気にはなるものの、とりあえずその日を待ってみることにした。