恋、涙 …
「俺でよかったら何でも言って下さいね。力になれるかどうかはわからないですけど…」
「はい…ありがとうございます。」
優しい人だな…
希と話すようになる前は、他人に興味すらなかったから、同僚の先生のこともよく見ていなかった。
だから…
俺がこんなことを思うのも、希のおかげだろう。
「あの…先生?」
俺の席に座ると、藤崎先生はその隣に座った。
あ…隣だったんだ─
「はい?」
「あ…っと、先生って、なんか珍しいタイプの人だな〜…なんて。」
珍しいタイプ?
あぁ…
「俺…変わり者ですから。」
自分で言うなよな…
「あはは…面白いこと言いますね。なんか俺、先生のこと誤解してたみたいです。」
???
「こんな人なら、もっと早くに話しかけておくんだったな〜」
どういう意味だ?