恋、涙 …
「藤崎先生………」
「陽翔【ハルト】でいいですよ。」
は…?
「それと…せっかくだから、敬語もなしで。あと、先生の下の名前は?」
「……一真。」
「一真かぁ…よし!これからは杉田先生じゃなくて、一真先生でいい?」
藤崎先生って、こんなにフレンドリーな人だったんだ…
初めて知った。
「別に…いいけど。」
「じゃあ決まり!!俺のことは陽翔って呼び捨てでも、先生付けてもいいから♪」
藤崎先生改め…
陽翔、先生?
なんか…
しっくりこないな。
それから俺は、…陽翔先生とアドレス交換をした。
俺たちって…
友達、になったのか?
不思議だよな…
こんな風に同僚の先生と仲良くする光景なんて、前の俺からは想像もつかない。
「あ〜、同年代の教師仲間がいるって心強いな。」