恋、涙 …
被 side nozomi
「悠哉…何する気なの?」
私は夕方頃突然家に来た悠哉に、飲み物を出して尋ねた。
昨日の…こと。
先生に『正月明けの部活には絶対来い』と言った意味を知りたかったから。
「あぁ…あれ?聞いたんだよ、噂で。杉田ってさ、昔バスケやってたらしい。」
悠哉によると…
先生がたまに懐かしそうにボールを触る光景を誰かが見てて、その誰かが、直接先生にバスケの経験の有無を聞いたみたい。
そしたら先生は、高校までやってたと答えたらしい。
「…希はもう知ってるか。けどな…そんなの聞いたら、俺は黙っちゃいられねぇんだ。杉田と勝負してやろうって、思った訳!」
先生と勝負…?
バスケの?
「ダメだよ…悠哉。先生は病み上がりなんだし、運動なんてキツいはずだよ?」
「大丈夫だろ。あの杉田だぜ?希を賭けて俺と勝負だ!って言ったら、絶対乗って来るはずだよ。」
私…商品??