恋、涙 …
あ─
そう言えば…
でも、プレゼントを選びに行く約束はしてないよ?
私は先生がちゃんと帰って来てくれたから、プレゼントなんていらないし…
「あのっ…!」
『約束、しただろ?今から迎えに行くから、外出て待ってて。じゃ!』
私の話も聞かず、先生は早口で言って電話を切った。
そんな…
プレゼントなんていいのに─
しかも、先生は今、学校にいるはずなのに…
仕事大丈夫なのかな?
「はぁ……」
疑問を抱えながら、私は先生に言われた通りに家の外で先生を待っていた。
寒い…
「希!」
しばらく待っていると、家の前に車が止まり、中から先生が出てきた。
「先生…あの、私っ…」
「いいから乗れ。」
約束のことについて話そうとすると、先生は私の手を取って車に乗せた。