恋、涙 …



無理かもしれないけど…



そう思いながら、私は小さな声で先生に伝えた。



「希……」



「…やっぱり、難しい?」



先生は忙しいし、休みが取れても、私と一緒にいるところを誰かに見られたりしたら大変なことだし…



「いや…大丈夫、時間取れるよ。もうすぐ仕事納めだし、休みあるから。」



えっ…?



「本当に?」



「うん、あと3日…かな?また確認して連絡する。」



やった…
先生と一緒にいられるんだ。



そう思うとすごく嬉しくて、私は思わず笑ってしまった。



「あ…でも、誰かに見られちゃうかもしれない─」



最大の不安要素。



「…俺ん家来れば?どっか出掛けるのはさすがに無理だけど、家なら大丈夫だろ。」



先生の家…?










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