恋、涙 …

第11章

闘 side nozomi

｢杉田！俺はぜっっったいに負けないからな！！｣



｢……はぁ？｣






先生にﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄをもらってから数日が経ち、なんだかんだで新しい年を迎えた。



先生とは会えなかったけど、電話で一緒に年を越せたから、それで十分♪



ところで…
今なんだけど─



｢あの時は勢いで希を任せるとか言ったけど、よくよく考えれば、あんなの全然俺らしくない！！だから…杉田、俺と勝負しろ！！｣



新年最初の部活が終わり、みんなは帰っていくのに悠哉だけ残っていた。



それで先生を捕まえて、一方的に勝負をかけている。



｢…なるほど。中津、俺に勝負を挑むとはいい度胸してるな。｣



先生も乗っちゃった…



私は1人、少し離れたところでため息をついた。