恋、涙 …
勝負の内容は、前に悠哉が言ってたシュート対決。
ゴールからだいぶ離れたところでシュートを打ち、入った数が多い方が勝ち。
勝負は5回。
「先生…傷、大丈夫?」
悠哉からのルール説明が終わり、私は先生に駆け寄った。
「大丈夫。希…俺は中津なんかに負けないから。」
先生はそう言うと、私の頭を優しく撫でてくれた。
先生に触れられると、すっごく安心する─
思わず笑ってしまった私に、先生も笑顔を返してくれた。
「杉田、俺なんかとは何だよ!!…てか、俺がいるのにイチャつくな〜!!」
「中津…こんなの、イチャついてるうちに入らないぞ?なんならもっと見るか?」
「いや…遠慮しとく。」
先生も悠哉も、そんなに言い合いしなくても…
さらに先生に至っては、いくら相手が悠哉だからって、そんな恥ずかしいこと言わなくても…