恋、涙 …
「1回ミスったのが気に食わねぇけど…ま、こんな感じかな?あまりに完璧すぎると張り合いねぇし。」
悠哉は腰に手を当て、満足げな笑顔で先生を見た。
すると先生は…
「中津…その1回が命取りになるんだよ。そうだ、お前にハンデつけてやるわ。」
ハンデ…??
「どういうことだ?」
「俺はお前がさっきやった位置より離れてやる。まぁ…なんだ?大人が子供相手に同じ条件はないだろ。」
それって…
さらに難易度アップじゃん─
「子供、言うな!!俺はもう高校生なんだよ〜!!」
悠哉がまた怒り出したのを無視して、先生はボールを手にして位置につく。
「この辺かな…?」
先生が立った場所は、コートの半分より後ろで、そんなところからシュートが入るとは、私には到底思えない。
大丈夫かな…?