恋、涙 …



「希〜、おはよう!!なんか…久しぶりだね♪」



私が教室に着くと、佳奈や周りにいた他の友達が挨拶をしてくれた。



「うん、おはよう。」



冬休みに入る前に最後に会ったから…2週間くらいかな?



部活とか色々あったから、みんなと遊んだりは出来なかったんだよね─



「…あれ?希、それなに?」



そんなことを考えていると、佳奈が私の首辺りを指差して尋ねた。



「あ…これは、」



「可愛いじゃ〜ん!なに、なに?誕生日に彼氏からプレゼントされた〜とか?」



彼氏…
その響き、慣れない─



「……うん、そう。」



名前出さなきゃ私の彼氏=杉田先生だってわからないし、大丈夫だよね?



「いいなぁ〜…希、いつの間に彼氏作ったの?そだ!なんて言うの?名前。」



ダメ…
その質問は─



どうしよう…
なんて答えたらいいの?






「…三島 一樹【ミシマ カズキ】。あと、あだ名はかーくんだよな、希?」








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