恋、涙 …
うわぁ…
やっぱ恥ずかしいよ─
顔が火照っていくのが、自分でもよくわかる。
「希、そんな真っ赤になっちゃって…照れてんの?」
悠哉に顔を覗き込まれ、私は咄嗟に顔を隠した。
見ないで…
「でもやっぱ、俺が考えたあだ名いいな♪希、俺が許可するから、これからも存分に使っていいぞ!」
そう言う悠哉はいつもよりも上機嫌で、私の肩をバンバン叩いて笑っていた。
「じゃ、俺部活行くわ。後は2人で仲良く過ごしてて☆」
上機嫌なまま、悠哉はそう言い残して教室から出て行った。