恋、涙 …
次の授業は日本史。
いつもなら『先生』としてのかーくんを見れるから、嬉しくなるんだけど…
今日は、だいぶ不安。
「楽しみだな〜。希、学校終わりにこのまま買い物行こっか?」
何も知らない佳奈は、楽しそうに笑いながら私を見て言った。
「…そうだね。じゃあ、今日は部活休むって言っとくね。」
「よし、決まり〜!!」
佳奈がそう言ってすぐに、授業の開始を告げるチャイムが鳴り響いた。
でも、かーくんはすぐに教室には来ず、5分くらい経ってから現れた。
いつもはチャイムが鳴ったらすぐに来てたのに…
また不安になる。
かーくんは私の目の前にいるのに、なんだか距離を感じた。