恋、涙 …
絆 side nozomi
処分は後日。
かーくんが校長先生にそう言われてから、もうだいぶ日数が過ぎた。
学校も午前中授業になって、部活もないし、家にいることが多くなった私。
「……………」
かーくんから貰ったハートのネックレスを手にしながら、あの日のことを思い出す。
『待ってて欲しい』
『愛してる』
あんなストレートに言われたことは、今までなかった。
かーくんなら…
私は何年でも待てる。
信じて…待つ。
今の私に出来ることは、それだけしかないから─
かーくん…
大丈夫、だよね…?
―♪〜♪〜♪〜♪
「……!!」
かーくんのことを考えていたその時、突然鳴り響くお気に入りの着信音。
かーくんだ…!