恋、涙 …



いよいよ今まで遊び回っていた天罰が下ったか…



『遊んでないで仕事しろ』って、誰かに言われたような気分だ。



最悪だが…
主任に頼まれて、俺みたいな末端が拒否出来る制度は、この世界にはない。



「わ…かりました。」






後で聞いたことだが、俺が補習でこなさなければならない科目は、担当の日本史以外にもあった。



出来る範囲でいいと言われたので、俺はとりあえず一番嫌いな英語だけは拒否させてもらうことにした。



それでもまだ…
いっぱいあるんだよな─



主任も他の教科担当の先生に頼めばいいのに…






「はぁ…」



憂鬱だ。
しかも補習は明日から…



高橋先生も、変なタイミングで休暇を取らないで欲しい。



「天罰…か。」



「何の天罰ですか?」










< 42 / 293 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop