恋、涙 …
またお前か…篠原。
職員室を出て校門の所で煙草を吸っていた俺に、篠原は尋ねてきた。
「関係ないだろ…」
あの屋上でのことから、篠原はますます俺に構ってくるようになった。
俺は…
お前を泣かしたんだぞ?
わかってんのか?
「相変わらず冷たいですね〜先生。でも、そこが謎めいてるんだよな…」
なんだこいつは…
って、毎回会う度に思う。
どうやら篠原は、俺に興味があるらしいのだ。
なぜだかは、聞かなくても俺自身よくわかってる。
言いかけたから…
俺の過去を。
で、こいつはそれを暴こうとしてるって訳だ。
「何しに来た?」
「別に…ここ通りかかったら、先生が一人で何か言ってたから。で、天罰って何のことですか?」
しつこいな…