恋、涙 …
第4章
再 side kazuma
あれから数日…
期末考査も終わり、後は冬休みを待つのみとなった。
今日は試験で凝り固まった頭を解すという目的で、球技大会を行った。
そんなことをするくらいなら冬休みを延ばしてやればいいのにな…
球技大会を終え、部活のない生徒たちは帰路につく。
俺はというと、最近バスケ部には顔を出していない。
気まずいから…
あの雨の日から、俺は篠原とろくに話してないし…
試験監督中に一回だけ篠原と目が合ったけど、すぐに反らされてしまった。
「はぁ……」
なぜだろう?
気まずいと感じるのは。
いつもなら、人を傷付けたって普通にしてるのに…
篠原と話すようになってから、俺は変わったのか?
昨日美久に会ったら、なんか目に光がある…とか言われたんだけど─
何のことかわからない。