恋、涙 …
恭平…
死んだからとか、いなくなったからとか、そんなことは関係なく、俺はお前を絶対に許さない。
けど…
その問題は一時棚上げだ。
「帰れ!!」
俺がそう言うと、葉月は少し眉をしかめて顔を離した。
「…わかった。今日はもう遅いし、この辺にしとく。けど…私はこのまま引き下がるつもりは全くないから。」
また来るつもりか…
「お前が何をしようが、もう俺には関係ないな。」
「ふっ…カズ、じゃあまた会おうね…」
葉月は軽く笑うと、学校の中に視線を向けた。
その視線を追うと…
「………!!」
そこには篠原がいて、少し遠くから俺たちを見ていた。
葉月は篠原に対しては何も言わず、俺に小さく手を振りながら去って行った。
篠原…
一体どこから見てた?