恋、涙 …
衝 side nozomi
球技大会が終わり、私はいつも通り部活に行った。
3年生が正式に引退して、もうだいぶ月日が経った。
部長の諒くんも、やっと部長らしくなってきたし…
今は次の大会に向けて、部員一丸となって頑張ってる。
私は…
そんな部員たちの側にいて、全力でサポートする役目。
頑張らなきゃ…
お昼休憩の後、何気なく私は体育館を出た。
そして…
見てしまったんだ─
誰だか知らない女の人と話す、杉田先生の姿を…
あれが…葉月って人?
なんとなく察した。
遠目から見ても、私よりかは断然綺麗な人だった。
なんか…
泣きそうになった。