恋、涙 …
あの雨の日以来、先生とは全く話していない。
目が合っても…
私から反らしてた。
本当はこんなことしたくないし、先生と話もしたいと思ってる。
けど…
出来ないんだ─
私は先生の生徒。
プライベートのことまで干渉出来る立場ではない。
それに、先生にはあの女の人がいるんだから…
私は余計な干渉はせず、一生徒として先生と接した方がいいんだ…
悲しいけど、その方がお互いにいいような気がする。
体育館に戻ると、みんなが練習試合をしていた。
期末テストも終わったし、次の大会も控えてるし…
みんな必死だな─
私はさっき見た光景を忘れるように、みんなが練習している姿を見ていた。
なのに…
「篠原!!」