恋、涙 …
怒ってる…?
さっき、私が勝手に2人を見てしまったから─
「ごめんなさい…」
謝って許してもらえるかどうかはわからないけど、私はとりあえず謝った。
「…どこから見てた?」
どこからって…
「わかりません…」
いつから先生があの女の人と話してたか知らないし、どこからって言われてもわからないよ…
「あいつが…葉月だ。」
え…?
突然の先生の言葉に、私はびっくりした。
まさか…
当たってたなんて─
「あいつは俺の元カノ。7年前に別れた…でも、今日になって突然現れた。」
なんか…
先生がいつもと違う。
こんな風に先生から話を振られたことなんて、今までにないと思う。
「あの…どうして?」
葉月って人のことは、あの雨の日に聞いたけど…
先生は答えてくれなかったはずだよね…?
それを今、先生は私に話してくれたのはどうして?
「なんでだろうな…自分でもよくわかんない。」