恋、涙 …
「冷たい目…お前、本当女子に興味ないのな。」
恭平は、それはおかしいだろ〜と言いたそうな顔で俺を見た。
「あ!そう言えばさ、同じクラスの藤村だっけ?あいつ、一真に興味あるらしいよ。」
藤村…?
「誰だよ、それ?」
「うわぁ…一真、クラスの子の名前くらい覚えてやれよ〜。簡単に出来るだろ?」
お前は頭良いんだから。
そう言って、恭平はバスケットボールを手にしてシュートを決めた。
「めんどくせぇし…」
そう言いながらも、俺は恭平が言っていた藤村という奴が、少し気になった。
「…一真のそれがクールでいいとか女子が言ってたけど、俺には理解出来ねぇな。」
俺もだ。
こんなの、クールじゃなくて冷たいだけだと思う。
「本当、一真はいいよな…ちょっとは感謝しろよ。」
無理。