恋、涙 …
それにしても、恭平はなぜ俺の家に来たのか…?
聞くと、恭平は彼女に家を追い出されたらしい。
いつの間に彼女なんて作っていたのか…
まぁそれはさておき、彼女との喧嘩のほとぼりが冷めるまで、恭平は俺の所にいる気みたいだ。
「一真〜」
「あ?」
「キレんなよ…あのさ、お前はまだ葉月ちゃんと付き合ってんの?」
俺が葉月と付き合い出してから、恭平も葉月と友達になったと言うか…
お互いに『恭平くん』『葉月ちゃん』と呼び合っていた。
それに関しては、彼氏の立場の俺も許可している。
なんたって…
恭平は友達だしな─
「あぁ…まぁな。」
「一途だなぁ〜。もう4年ぐらいになるんじゃね?」
俺の出したコーヒーを飲みながら、恭平は言った。
4年…か。
結構経ったよな。