恋歌Heart
するとあたしの部屋の前に来たみたいだ。

扉が開く前にあたしは布団の中に隠れた。

「千景、学校」


…今の声って…

恐る恐る顔を出した。目の前には市瀬がいた。

「お・は・よ♪さぁ、学校行くぞ」

「…まだ7時…っていうか勝手に入ってくんじゃねぇよ」

不法侵入で訴えるかんな?

あたしはもう一度寝ようと布団の中に潜った。

「俺だって眠いんだ…そうだ。サボるか」

そう言ってあたしのベッドの中に入ってきた。

「ちょっ…ふざけんなよ!」

追い出そうと蹴ってやろうとしたら脚を掴まれた。

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