恋歌Heart
「あたしの母親と浮気して、美恵子を殺して…満足した?」

あたしの大事な友達を奪ったあんたなんか…

「宮下、それは…」


「出てけよ!」

あたしは怒鳴った。
美恵子、どう思う?こいつはやっぱり最低だよ。

美恵子の彼氏はこんなふざけたヤツだったんだ。嫌いになってやってよ。

感謝したって意味ないよ。お願いだから…美恵子。


「…俺、美恵子が好きだった」

「ふざけんなよ…浮気して美恵子殺したんだよ、お前はっ!」


あたしの目から一筋涙が零れ落ちた。
憎しみと美恵子への悲しみが混ざり合った涙だ。


「嘘つくんじゃねぇよぉ!!」

あたしは市瀬の胸ぐらを掴んで言った。
今さらだ。もっと早くこいつを殴ればよかった。

好きだった?嘘だ。あんたに人を好きだって言える資格なんてない。





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