恋歌Heart
「宮下」

「んだよ?」

「カッコいいな。この前の歌ってるときもカッコ…」

「うっせぇな。次はラスボス退治だ」


あの女だけは絶対に許さねぇ。

「なぁ」

「ん?」

「…美恵子のこと好きだった?」


「好きだよ。初めて俺を理解してくれたヤツだったから」


美恵子。あたしはこいつを許す気はない。

でも、今だけ信じてやろうと思う。


美恵子。あたし、美恵子を許さないから。


もっと一緒にいたかったのに、市瀬を恨めば良かっのに。

最後のメールがあいつ宛てだってことも。


だから…美恵子。

許す代わりに、こいつを使わせてもらうから。


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