恋歌Heart
あたしには敵が多すぎる。でも、それもいいかなって思えた。

「あの女、ぶっ潰す」

美恵子、あたし敵討ちとかそんなのじゃないんだ。
復讐でもあり、美恵子を傷つけた罰を。

あいつは平凡に生きて、美恵子が死んでも平気な顔して今まで生きてきた。

そんなヤツ、あたしは許さない。

あいつがいるマンションの中へと入った。

心臓が高鳴る。緊張なんかじゃない。憎しみが増すばかり。


拳が震える。




< 22 / 24 >

この作品をシェア

pagetop