恋歌Heart
放課後…

「えっとー特に連絡することはないんでぇ、解散!あ、宮下は残れ」


はぁぁ!?マジ、ふざけんなよ。
まっ、いいか。逃げればいいんだし。


「逃げたら捕まえに行くからな」


「…」

あたしは皆が一斉に扉に向かっている時、あたしはその中に突っ込んで走った。

「あ、こら宮下ァァ!」


こうなりゃ、家には帰れないな…
どっかに逃げなきゃ。

ゲーセンにでも行って隠れてようかな…

「はぁ…はぁ…はぁ…」

ずいぶん走った気がする。何度も振り返ってはあいつがいないか確認する。


あたしはゲーセンの中へと入った。
何かやろうかと歩いていたら…UFOキャッチャーをやっているあいつがいた。

教師のくせに、ていうかあんた!
さっき皆に「寄り道するな」って言ってたじゃん!


「よっし…もうちょい、カモン!」

真剣にやっていて、ガキみたい。
よく教師になれたもんだ。

あたしは見つからないように帰ろうとした。


「あ、千景!」

げっ…ばれた?
あたしはさっさと外へと逃げた。


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