hands【短編小説】
思い出
すごく些細なことでもすごく嬉しかった。
初めてあなたと手を繋いだ時のこと。
それは、キラキラ舞う綺麗な雪の季節。
「寒いねぇ〜」
そう言いながらあたしは冷たい手をハァ〜っと息で暖めていた。
あたしの隣で笑っているあなた。
『手、貸して?』
そう言ってあたしの前に手を出してきた。
「冷たいよ?」
そう言いながらあたしは手を出した。
あなたはあたしの手をギュッと握ってくれた。
そして、あなたのポケットの中にあたしの手とあなたの手は繋がれたまま入った。
あなたの手は大きくて暖かかった。
大好きなあなたの手。
いつまでもずっとこの手を繋いでいられると思った。
初めてあなたと手を繋いだ時のこと。
それは、キラキラ舞う綺麗な雪の季節。
「寒いねぇ〜」
そう言いながらあたしは冷たい手をハァ〜っと息で暖めていた。
あたしの隣で笑っているあなた。
『手、貸して?』
そう言ってあたしの前に手を出してきた。
「冷たいよ?」
そう言いながらあたしは手を出した。
あなたはあたしの手をギュッと握ってくれた。
そして、あなたのポケットの中にあたしの手とあなたの手は繋がれたまま入った。
あなたの手は大きくて暖かかった。
大好きなあなたの手。
いつまでもずっとこの手を繋いでいられると思った。