◆~恋色模様~◆ .★*゚おばか模様゚*★.
「なぁ、芽衣、誰っ!? 誰!!?」
「あぁもううるさい~」
耳元でうるさい碧に、耳をふさぐ。
顔ちけーぞ。
「なんで蒼には教えておれには教えてくんねーの?」
「あ、あんたに教えたら広めるでしょーっ!」
好きな人は碧だよ、なんて言えるわけない私の嘘は、自然に声が大きくなる。
私って本当嘘下手。
碧がよく騙されてくれてる。
「んなこと無いって!!」
「いーや、あるね!
大体私の好きな人知りたいなら自分の好きな人言いな!!」
「え」
「え、って何」
「おれのはいいんだよ、別に」
私と向かいあってた碧がフイッと顔を反らす。
なに、その反応。
好きな人、いるの?
碧――…?