◆~恋色模様~◆ .★*゚おばか模様゚*★.
碧を待つのは大抵正門近くの花壇。
木が生えてて、夏には持ってこいの大きな影が出来るの。
に、しても
「碧おそーいっ!」
さっきから私の前をサッカー部の面々が歩いている。
にも関わらず碧は一向に来ない。
一緒に帰ろうって言い出したのは碧なのに~
もう練習終わってる時間でしょ?
なんで遅いの?
痺れを切らした私は碧を迎えにグラウンドに向かう。
グラウンドを見渡すと、私と丁度反対側にまだサッカーボールを蹴っている人がいる。
碧だ。
全く……サッカーばか。
先に帰っちゃうぞ。
でもそんな碧から目を反らせない私は、相当な碧バカだわ。