◆~恋色模様~◆  .★*゚おばか模様゚*★.

「そうだ、碧、日曜日なんだけど…」



「あ、日、曜日…」



「どうしたの?」



「あ、いや……」





言わなきゃ芽衣を傷つける。



言っても芽衣を傷つける。



どっちにしても芽衣を傷つけちゃうんなら、おれどうすればいいんだろう…。





「なにかあった?」



「あ、えっと、その…」



「うん?」



「な、なんもない!」












「ばーか」



「うっさいなぁ!

おれだってばかなことしたと思ってるよ!」





しばらくして芽衣が部屋を出ていったあとの蒼の一言めは ばか だった。




蒼にばかなんて言われなくったってわかってるっつーの!



だけどあんな嬉しそうに笑う芽衣見ちゃったらなかなか言い出せないんだよ。





「さっさと芽衣んとこ行ってこいよ」



「けどさ~っ」



「言わなきゃどーにもなんねぇだろ」



「そりゃそーだけど…」



「ほら、さっさと行ってこい」





ぽいっと投げられるようにベランダに出される。




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